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東京の日暮里駅近くに店を構える「谷中松野屋」は創業1945年。現在は自然素材を中心とした生活道具を扱う荒物問屋です。〈荒物〉とは、最近では耳にすることも少なくなった言葉ですが、シュロのほうきやトタン製のちりとり、竹製のかごやざるなどの日用品のことを指します。松野屋さんであつかう商品は、3代目店主の松野弘さんが日本各地やアジアの町を巡り、職人と交流しながら集められたものばかり。荒物を仕入れて販売するほか、今の時代のニーズにあわせたオリジナル商品の開発もされています。松野屋さんではそんな荒物を、人びとの日常の暮らしに根差した日用の道具たちだと紹介しています。日常使いができる買いやすい値段、良い仕事で作られ、今の暮らしにちょうど良く、「ベストでもベターでもない、ナイスなものづくり」から生まれる暮らしの道具たちは懐かしさもあり、新鮮さもあります。

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2014年に『荒物図鑑』を出版した松野さん。「長く使えて、愛着も生まれ、豊かな気持ちになれる」という視点で選んだ生活道具の数々は、海外からも高い評価を得ており、谷中のお店には日本のお客様はもちろん、海外のお客様も多く、パリ、ロンドン、スペイン、北欧、台湾、アメリカなどのセレクトショップからの注文も増えているそう。ここ数年の民藝ブームも海外からの逆輸入のようなかたちで注目され始めましたが、人の手が生み出す日用品という意味では両者は通じるところもあるんだとか。民藝の稀少性や計算された美しさ、おもしろさとは違い、荒物の良さは実用性そのまま。それでいて「用の美」も備えている、そんな親しみやすさが愛される秘密なのかもしれません。

例えばかごやざる。新潟県産のしちなりかごは佐渡島でとれる竹を材料に作られており、七通り使えるという意味からその名がついたそう。食品の保存用に、衣類やタオルの収納にと実は七通り以上の力を発揮します。ざるも用途に合わせてサイズも豊富。野菜や果物を洗って水切りしたり、てんぷらやざるそばを盛りつけたりとこちらも使い勝手抜群です。水の膜ができにくい竹製は衛生面でも安心です。

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続いて金物。こちらは東京の町工場で作られています。水や火に強く、中に入れたものを湿気から守るトタン製品はすべての工程が手作業。金属製品でありながら、職人さんのぬくもりが感じられ、丈夫で、長持ち、飽きないデザイン。年を経るごとに色は変わりますが品質はそのままなので育てる楽しみもわきますね。

さらに硝子。「飲み屋の厚口グラス」と名がついたグラスは、東京の酒場でいまも目にする現役ばりばりの製品。業務用なので丈夫で保温性も高く、受皿にあふれるほど並々と酒を注ぐシーンが目に浮かぶ昔ながらの一品です。グラスの原型のようなフォルムと素材感が際立った永遠のスタンダードは、海外の業務用のグラスウェアともまた一味違った魅力を持っています。飲み屋さんのようなお店にも、私たちの食卓にもしっくり馴染む、とても日本的なテーブルウェアと言えます。

こんな暮らしの道具たちとの出会いから日々の生活が豊かに彩られることを願いながら、職人さんと私たちとをつないでくれる松野屋さん。秋の実りの食材が届くこの時期、古き良き時代の道具たちを取り入れてみると、また違う秋の景色が見えるかもしれません。

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店頭では10月限定で松野屋の荒物を販売いたします。オンラインショップでも随時アップしていきますのでチェックしてくださいね。また、去年も好評だった山形県大谷地の佐藤家に室町時代から代々受継がれている伝承野菜、甚五右ヱ門芋(じんごえもんいも) の販売も行います。独特の粘土質を持った畑と寒暖の差が激しい気候で育った甚五右ヱ門芋は究極の柔らかさと、とろみ成分の多さで、まるで餅のような食感とたとえられるほど。ほかの芋では味わえない、これぞ甚五右ヱ門芋です。ご試食もご用意しておりますので、ぜひ店頭にてFOOD&COMPANYの秋をお楽しみください。


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